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ICカードの印刷方法

ICカードとは

ICカードとは 多くの企業はハッキングなどの脅威に晒されています。
それに対抗する認証技術は日々進歩していますが、
悪意ある侵入者と終わりなき戦いを続けています。
企業の情報資産を守ることは、コンプライアンス的にも求められています。
先端的な企業は既にICカードを導入して成果を上げています。

ICカードとは、情報(データ)の記録や演算をするために
集積回路(IC)を組み込んだカードのこと。
カード内にRAMやROMなどの半導体メモリが内蔵されていて、
情報量は従来の磁気カードと比べて数十倍から数千倍あります。
更に、CPUやコプロセッサなどを内蔵することで、カード内部で情報処理も可能になります。
ICカードはデータの暗号化も出来るので偽造にも強いという特徴があります。
ICカードの例として有名なのは「Suica」です。
「Suica」にはペンギンのロゴマークが入り、定期券を購入すると区間や有効期限が印刷されます。
それでは、ICカードはどのように印刷されているのでしょうか?
ここでは代表的なICカードの印刷方法を紹介します。

昇華転写加工

まず、昇華型インク(分散染料インク)を
インクジェットプリンタで転写紙に左右反転させて印刷します。
次にその転写紙の印刷面を転写素材の転写面に合わせて、
熱転写機(ヒートプレス機)を用いて180度~200度の高温で圧力を加えることにより、
気化したインクが被転写物の分子構造に入り込み、色を付けて印刷します。
しかし、昇華転写加工では、フチ無し全面印刷やICカード等の
表面に微妙な凹凸のあるカードへの印刷は出来ません。

昇華転写加工

ダイレクト印字

ダイレクト印字 ダイレクト印字は、まだ何も印刷をしていない白いカードに
カードプリンターを使って全面に直接印字する印刷方法です。
ダイレクト印字は少量でも対応でき、納品までの期間も、
先にベースとなるカードを用意した上で印字するより短いことが特徴です。




再転写印字加工

再転写印字加工 再転写印字加工は、透明のオーバーフィルムに直接カラープリントをし、
そのフィルムを白いカードにカードプリンターを使って熱圧着させる印刷方法です。
昇華転写加工という印刷方法では出来なかったフチ無し全面印刷や
ICカード等の表面に微妙な凹凸のあるカードへの印刷も出来ます。
また、再転写印字加工は、プラスティックカード素材として
主流となっているポリ塩化ビニールだけでなく、
環境に配慮した素材にも印字することが出来る印刷方法です。

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